親族間で意見がまとまらず遺産分割が進まない場合
相続のトラブルは時代が変わってもなくなることはありません。「争族」と揶揄されるように、仲の良かった親子や兄弟でも、遺産の権利をめぐり修復できぬ関係になってしまうケースは少なくありません。
ここでは、相続トラブルについての事例と、解決への糸口についてお伝えいたします。
ケース1 相続財産の情報が隠されている
生前より被相続人と生活を一にし、被相続人から預貯金管理を任されていた兄弟が、相続開始後も遺産の全容を他の相続人に明らかにしない。そんな事例が多く見受けられます。
実際のところ、遺産の内容を秘密にしている相続人は被相続人の預貯金を勝手に使いこんでしまっていたり、そもそも自分のものであると強く主張してくることが多いようです。
ケース2 全ての遺産を調査せず、憶測で遺産の額を定めている
「預貯金はこれくらい残っていた」「不動産は売ったらこれくらいになりそう」など、遺産の明確な価値を調べず、協議をしても財産をまとまるはずがありません。
上記2つのケースにおいて、遺産分割協議を行う前に、相続財産の調査を行い、被相続人の相続財産の全容を把握することが必要です。特にケース1の場合は難しいと感じてしまうかもしれませんが、専門家が調査をすればある程度は明らかにすることが可能です。相続人であれば、相続財産の調査を行う権限がありますので、被相続人の通帳等を持っていなくても金融機関等に問い合わせればきちんと書類を取り寄せることができます。
遺産に関する相続人間の考えの違いは当然あるでしょう。遺産分割でもめないためには、遺産の正しい価値を知り、客観的立場に立って話し合うことが大切です。特に一人の相続人が被相続人の介護等を生前行っていたら、平等に遺産を分けることを不満に思うでしょう。寄与分や特別受益など法的な権利の知識をもち、相続人間でお互いの事情を配慮しながら遺産分割協議を進められるよう、しっかりとした準備を行いましょう。相続人間での話し合いが難しい場合、専門家に法的な権利などを相談しながら、手続きを進めていくことをおすすめします。
財産調査や遺産分割協議に関するご不安がありましたら、お気軽にご相談ください。
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