相談事例

遺言書の作成

室蘭の方より遺言書についてのご相談

2022年09月01日

Q:両親連名の署名がある遺言書には、効力が発生するのでしょうか?(室蘭)

はじめまして。私は室蘭在住の50代会社員です。先日、父が大病の末、室蘭市内の病院で亡くなりました。母は健在で残された自宅で暮らしています。

相続するにあたり、母は父と2人で遺言書を書いたので、それを基に相続を進めればよいと遺言書を出してきました。父の相続人は、母と二人兄弟である私と関東に住んでいる兄の3人です。

遺言書には、室蘭にある複数の不動産の分割方法や、その他財産についての分割方法で、その多くが母と私に相続するとあり、父と母の連名で署名がありました。兄に残された遺産は少なく、不満を持った兄がこの遺言書は連名の署名であるため、無効になるはずだと言い始めました。両親と兄は昔から折り合いが悪かったことがこのような遺言書を残した理由として考えられるのですが、兄の言う通りこの遺言書は無効になるのでしょうか?(室蘭)

A:二人以上の署名がされた遺言書は、たとえご夫婦であったとしても無効となります。

本人以外の方と一つの遺言書を連名で作成する事は、民法上では「共同遺言の禁止」に該当するためお父様の遺言書は無効となります。(2人以上が同一の遺言書を作成することはできない)

遺言者が2人以上いた場合、どちらかが先導してその遺言書を作成された可能性が否定できません。「遺言者の自由な意思を反映させることを基に作成される」ものとして遺言書は作成されるので、署名をしたそれぞれの人の自由な意思を反映していないと判断され複数名での署名がある遺言書は無効であると判断されてしまうのです。

また複数署名の遺言書は、遺言書を撤回する場合にも署名した全員から同意を取り付ける必要があり、それぞれが自由に遺言の内容を選択することが出来なくなってしまいます。

個人でも作成、保管が可能な「自筆証書遺言」は身近で手続きが不要で費用もかかりませんが、法的に内容が無効となる場合、故人の最終意志が実現できないものとなってしまいます。今回ご相談いただきましたように、法律で定める形式に沿って作成されていない遺言書は原則無効となってしまいます。遺言書、相続について悩まれている方は、相続手続きに精通した専門家へご相談されることをおすすめいたします。

「どの事務所を選べば良いかわからない」という方は、これまでにたくさんの相続・遺言書作成をサポートしてきた実績のある室蘭相続遺言相談センターにぜひともお任せください。室蘭相続遺言相談センターでは豊富な経験と知識を持つ行政書士による初回無料相談を設け、室蘭の皆様の相続・遺言書に関するお悩みやお困り事を詳しくお伺いしております。

同じような相続・遺言書に関するご相談であっても、その内容は家族構成等によって異なってくるものです。どんなに些細なことでもまずはお気軽に室蘭相続遺言相談センターまで、お問い合わせください。

行政書士ならびにスタッフ一同、室蘭の皆様からのお問い合わせを心よりお待ち申しております。

室蘭の方より遺言書についてのご相談

2022年06月01日

Q:行政書士の先生、遺言書に記載のない財産はどのように扱えば良いのでしょうか。(室蘭)

行政書士の先生、遺言書のことで困ったことになっているので相談させてください。
私の両親は室蘭に住んでいるのですが、先月父が亡くなり、相続が発生しました。父は遺言書を残していたので室蘭の実家で無事に葬儀を済ませた後、家族全員でその内容に沿って遺品整理を始めた次第です。
とくに大きなトラブルもなく、このままなら問題なく終わるだろうと思っていたところ、最後の最後に遺言書に記載されていない財産があることに気づきました。祖父から受け継いだ土地なのですが、室蘭から離れた場所にあり使い道がなかったため、父も思い出すことができなかったのかもしれません。

このままだと相続手続きに遅れが生じてしまいますので、遺言書に記載されていなかった土地の扱いについて行政書士の先生に教えていただきたいです。(室蘭)

A:遺言書に記載のない財産は、遺産分割協議で分割方法を決定する必要があります。

遺言書に記載されていない財産が発見された場合、遺言書のない相続と同様に相続人全員で遺産分割協議を行い、その財産の分割方法を決定しなければなりません。分割方法が決定した際には遺産分割協議書を作成し、合意した証明として相続人全員で署名・押印をします。
今回、発見された財産は室蘭から離れた場所にある土地とのことですので、遺産分割協議書がないと登記変更の手続きを行うことはできません。「財産ひとつでわざわざ協議書を作成するなんて面倒…」と思われるかもしれませんが、必ず作成しておきましょう。

ただし、お父様が残した遺言書のなかに「記載のない財産の相続方法について」というような文言があった場合は話が別です。その場合には遺言書の文言に沿って相続すれば良いだけですので、相続人全員で遺産分割協議を行う必要はありません。まずはお父様の遺言書に似たような文言があるかどうか、確認することから始めることをおすすめいたします。

なお、遺産分割協議で作成する遺産分割協議書には決まった書式や用紙等はとくにありませんが、不動産登記に必要な事項に漏れやミスがあると手続きができなくなる恐れがあります。相続人だけで作成することに少しでも不安がある場合は、書類作成のプロである行政書士に任せてしまうのもひとつの方法です。

「どの事務所を選べば良いかわからない」という方は、これまでにたくさんの相続・遺言書作成をサポートしてきた実績のある室蘭相続遺言相談センターにぜひともお任せください。室蘭相続遺言相談センターでは豊富な経験と知識を持つ行政書士による初回無料相談を設け、室蘭の皆様の相続・遺言書に関するお悩みやお困り事を詳しくお伺いしております。
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室蘭の方より遺言書についてのご相談

2022年02月01日

Q:遺言書の遺言執行者に任命されました。具体的には何をすればいいのでしょうか。行政書士の先生教えていただけませんか。(室蘭)

室蘭に住んでいた父が亡くなり、生前から残しておくと言われていた遺言書を確認したところ、私が遺言執行者に任命されていました。私は一般企業に勤めるサラリーマンですし、法律の知識もありませんので少々荷が重いと感じております。父は再婚しており、前妻との間にも子供がおりますので揉めることがないかどうかも不安です。

行政書士の先生にお伺いしたいのですが、遺言執行者に任命された場合、どのようなことをすればいいのでしょうか。また、私のような法律の知識のない者でも出来るのでしょうか。(室蘭)

 

A:遺言執行者は基本的に誰でもなることが可能です。

遺言執行者に任命されるという経験はなかなかあるものではありませんので、驚かれたことでしょう。

遺言執行者とは遺言の内容を実現するための手続きを行う人のことをいいます。遺言執行者になるために資格などは必要ありませんが、破産者や未成年者がなることは出来ません。また、遺産を第三者に遺贈する場合や、遺言執行者を相続人ではない第三者を指定する場合には司法書士などの法律の専門家への依頼がおすすめです。

遺言書に遺言執行者の指定がない場合には、相続人や利害関係人が家庭裁判所へ遺言執行者選任の申立てを行い、任命してもらうことが可能です。なお、遺言執行者は必ず任命しなければならないわけではありません。遺言書に遺言執行者の指定がなく、家庭裁判所へ申立ても行わない場合には、相続人や遺贈によって財産を受け取る受遺者が遺言書の内容に沿って手続きを行います。

遺言執行者の役割としては相続人に代わって遺産の名義変更等、遺言書の内容を実現するための手続きを進めます。手続きによっては相続人全員に連絡をし、署名や実印の押印を集めなくてはならず、時間も労力がかかりますので、早めに手続きを進めていきましょう。

遺言執行者に任命されたものの手続きが不安だという場合には法律の専門家である行政書士へ相談することも一つの手です。

室蘭相続遺言相談センターでは室蘭にお住まいの皆様の相続に関するお悩みを親身になってお伺いします。初回のご相談は無料でお伺いしておりますので、お気軽にご相談ください。室蘭にお住まいの皆様、室蘭近辺で相続に詳しい事務所をお探しの皆様のご来所を心よりお待ち申し上げております。

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