遺言書の作成
2023年05月08日
Q:父の遺言書に記載のない財産が見つかりました。どうしたらいいか行政書士の先生に伺います。(室蘭)
先月、室蘭市郊外の実家に住む父が亡くなりました。父は何事にも心配性で、自分が亡くなった後の遺産相続で家族が揉めないよう死後の準備もしていました。案の定、父は遺言書を残しており、残された私たち家族も揉めることなく遺産分割ができそうで安心していました。しかしながら先日、遺言書に記載されている財産と実際の財産を比較していたところ、遺言書に記載のない財産が見つかって困っています。その財産とは、室蘭市のはずれにポツンとある空き地です。たぶん代々受け継がれた不動産かと思いますが、雑草が生い茂り、明らかに放置されていた感じです。心配性の父もこの土地の事までは分からなかったようで遺言書に書き忘れたようです。この土地は財産に含めることになるかと思いますが、遺言書に書き加えることも出来ませんしどうしたら良いでしょうか?(室蘭)
A:まず、遺言書に記載のない財産の扱いについての項目がないかご確認ください。
遺言書に記載のない財産についてはその財産についてのみ遺産分割協議を行うことになりますが、その前にまず、お父様の遺言書の中に“遺言書に記載のない遺産の相続方法”などといった内容の項目がないか確認してください。全く同じ文言でなくとも伝えたい内容が同じであれば構いません。相続財産を多くお持ちの方の中には“その他の財産の扱い方”とか“他の財産が見つかった場合の分割方法”など、まとめて遺言書に記載される方も少なくありません。もしそのような記載があるようでしたら遺産分割協議を行う必要はありませんので、その記載内容に従って相続してください。同内容の記載がない場合は、冒頭で触れた通りその財産について相続人全員で遺産分割協議を行い、まとまった内容を遺産分割協議書に書き起こしてから遺産分割を行います。なお、不動産の登記変更の際にもこの遺産分割協議書を使用します。
室蘭および室蘭近郊にお住まいの皆さま、遺言書を作成しておくことで残されたご家族は相続手続きにおいて多くの手間が省けるためぜひ遺言書を作成しておきましょう。なお法律上無効となる遺言書を作成してしまうと遺族は遺産分割協議を行わなければならなくなってしまうため、遺言書を作成する際には豊富な知識をもった専門家に依頼することをお勧めします。
室蘭相続遺言相談センターは、相続手続きの専門家として、室蘭エリアの皆様をはじめ、室蘭周辺の皆様から多くのご相談、ご依頼をいただいております。
室蘭相続遺言相談センターでは、ご依頼いただいた皆様の相続手続きについて、室蘭の地域事情に詳しい行政書士が親身になってサポートさせていただきます。まずは室蘭相続遺言相談センターの初回無料相談をご利用のうえ、お気軽にご相談ください。室蘭相続遺言相談センターのスタッフ一同、室蘭の皆様、ならびに室蘭で相続手続きができる事務所をお探しの皆様からのご連絡を心よりお待ち申し上げます。
2023年02月02日
Q:家族間トラブルを防ぐためにも遺言書を作成したいです(室蘭)
室蘭在住の70代男性です。私に何かあった時のために、遺される家族が揉めないように遺言書の作成を考えいます。相続財産は室蘭にある不動産がいくつかとわずかな預貯金です。推定相続人は子ども3人です。相続では仲の良い家族間であっても揉めることがあるという話をよく耳にするので不安になり、健康なうちに子供たちが困らないようにしておきたいです。遺言書についてはまったく無知なので、何から着手すればよいのか分かりません。遺言書の作成方法や遺言書の種類、内容についてのアドバイスなどご教授いただきたいです。(室蘭)
A:ご自身の意志を反映した遺言書を作成しましょう。
遺言書では、ご自身の財産の分割内容を自由に決めることができます。原則、相続では遺言書がある場合には遺言書の内容が優先されます。したがってご相談者様と遺されるご家族が納得のいく内容の遺言書になるよう作成しましょう。
ご相談者様の場合、相続財産は不動産がメインとなり、より家族間で揉める可能性が高まりますので遺言書を作成することは非常に有効です。遺言書があれば、相続人全員での遺産分割協議を行わずに遺言書の内容通りに相続手続きを進めることができます。相続ではこの遺産分割協議の際にトラブルになるケースが多くみられますので、トラブルを未然に防ぐためにも遺言書の作成をおすすめいたします。
では遺言書の基本的なことを簡単にご説明いたします。
遺言書(普通方式)には3種類ありますので、下記にてご確認ください。
- 自筆証書遺言
遺言者が自筆で作成する遺言書です。いつでも手軽に作成でき、費用もかかりません。しかしながら遺言の方式に従った遺言書でない場合には無効となるので要注意です。また、開封する際、家庭裁判所での検認の手続きをする必要があります。
※2020年7月より法務局での自筆証書遺言の保管を行うことが可能となりました。法務局で保管していた自筆証書遺言書は家庭裁判所での検認の手続きが不要です。
財産目録は本人以外の者がパソコンで作成、通帳のコピー等を添付することが可能です。
- 公正証書遺言
公証役場の公証人が作成する遺言書で費用がかかります。作成した遺言書の原本は公証役場に保管されます。そのため偽造や紛失する心配がありません。
- 秘密証書遺言
遺言者がご自身で作成し、公証人がその遺言書の存在を証明します。遺言の内容を本人以外が知ることなく作成することができる方法ですが、内容に不備があると無効となる危険性があります。
遺言書を確実に残したいという場合には、公正証書遺言を作成することをおすすめいたします。
さらに、ご自身のお気持ちやお子様への思いなどを書く「付言事項(法的効力はありません)」を記載することも可能です。
室蘭にお住まいで遺言書の作成をお考えの方は室蘭相続遺言相談センターにお気軽にご相談ください。室蘭相続遺言相談センターでは相続・遺言の実績豊富な専門家がご相談者様の遺言書作成をサポートいたします。
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2022年11月02日
Q:自分の亡き後は室蘭の児童養護施設に寄付を考えています。そのために有効な遺言書はありますか?行政書士の先生教えてください。(室蘭)
私は生まれも育ちも室蘭で、結婚後は一度、札幌に転居しましたが数年で室蘭市内にもどりました。夫は8年ほど前に旅立ち、私たちには子どもが授からなかったので今は一人で暮らしています。私も夫も親兄弟はいないため、夫を亡くした2~3年は寂しくしていましたが、最近はボランティア活動が生きがいになりました。なかでも、児童養護施設のお手伝いがとても楽しく、そこで出会う子どもたちが可愛くて仕方ありません。どの子も個性が豊かで、子どもができなかった私に第2の人生を楽しませてくれているように思います。そこで、私の死後の遺産は、わずかですがここの児童養護施設に寄付しようと決めました。子どもたちと、生まれ育った室蘭に貢献できるかと思うと本望です。寄付したい場合は、どのような遺言書を書いて残せばよいか教えてください。(室蘭)
A:確実に寄付したい場合には公正証書の遺言書を作成するとよいでしょう。
ご相談者様のように、遺産の寄付を検討される方は少なくありません。ご自身の財産を寄付したい場合は、遺言書を作成をすることで、ご自身の意思を実現することが可能となります。
遺言書(普通方式)には自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言の3種類があります。ご相談内容にあるように、確実に希望の団体に寄付をしたい場合には、公正証書遺言の方式で作成することがおすすめです。公正証書遺言とは、公証役場の公証人が遺言者の意向を聞き取り作成する遺言書をいいます。作成した遺言書は公証役場にて保管されるため、紛失や改ざんといった心配もなく、また遺言者様が亡くなられた際に、遺言書の検認の手続きを省くことができるためスムーズな手続きが可能です。
なお、ご相談者様には相続人がいないということですが、遺産を確実に寄付するためには、遺言で遺言執行者の指定をしてください。遺言執行者とは、遺言書の記載内容を実現させるための、さまざまな手続きを実行する権限を有する人をいいます。遺言者様が信頼のおける人に依頼し、公正証書遺言の存在も伝えておいてください。
遺産の寄付先は、正式な団体名を記入します。また、寄付先によっては、現金のみでの受け付けというケースもありますので、寄付内容の確認もしておくとよいでしょう。
室蘭相続遺言相談センターは、相続手続きの専門家として、室蘭エリアの皆様をはじめ、室蘭周辺の皆様から多くのご相談、ご依頼をいただいております。
室蘭相続遺言相談センターでは、ご依頼いただいた皆様の相続手続きについて、室蘭の地域事情に詳しい行政書士が親身になってサポートさせていただきます。まずは室蘭相続遺言相談センターの初回無料相談をご利用のうえ、お気軽にご相談ください。室蘭相続遺言相談センターのスタッフ一同、室蘭の皆様、ならびに室蘭で相続手続きができる事務所をお探しの皆様からのご連絡を心よりお待ち申し上げます。
行政書士甲田啓一事務所は室蘭の専門家です。
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